【競輪場】松坂は急なカントを制すためにスピードが重要!予想方法や施設情報を紹介

競輪場 松阪 中部の競輪場一覧

松阪競輪場は中部地区にある競輪場であり、「47#」の番号が付けられています。

競輪場のコースにもっとも多い周長400mのバンクであり、一般的な競輪場の特徴を踏まえることによって予想のヒントとなるでしょう。

この記事では詳細なバンクデータに加えてバンクの特徴や競輪場としての魅力、予想のコツに至るまで松阪競輪場についてくわしく掘り下げてご紹介します。

松阪競輪場の特徴

競輪場 松阪

松阪競輪場のバンクは、1周の長さが400メートルです。みなし直線が400メートルバンクとしては長く、最大カントは34゜25´29″であり傾斜が大きいことを特徴としています。

角度を活かした追い込みや捲りが成功しやすいため、先行するタイプの選手にとっては難しいところもあるのです。以下、松阪競輪場の特徴や決まり手データをご紹介します。

松阪競輪場のバンクデータ

松阪競輪場のバンクデータは、以下のとおりです。

  • 地区:中部地区
  • 住所:三重県松阪市春日町3-1
  • 周長:400メートル
  • みなし直線距離:61.5メートル
  • センター部路面傾斜:34゜25´29″
  • 直線部路面傾斜:2゜51´45″
  • ホーム幅員:10.9メートル
  • バック幅員:9.0メートル
  • センター幅員:7.7メートル
  • 最高上がりタイム:10秒80(1992年9月13日永田洋彦選手)

61.5メートルという松阪競輪場のみなし直線距離は、400メートルバンクとして考えると長いものです。

34゜25´29″の最大カントを乗り越えるためには、かなりのスピードがなければなりません。そのため捲りとなると、バックストレッチラインで一気に成功させなければ厳しいでしょう。そういったことから、松阪競輪場を走る上では脚力が問われることになります。

ただスピードを上げるに際しては、無理なハンドル操作が要求されず加速することのできる「マッコーネル緩和曲線」が採用されていて走りやすい設計です。マッコーネルは緩和曲線として、全国の競輪場でも主流になっています。

松阪競輪場の決まり手データ

松阪競輪場の決まり手データは、以下のとおりです。

  • 1着:差し57%
  • 1着:捲り26%
  • 1着:逃げ17%
  • 2着:マーク37%
  • 2着:差し34%
  • 2着:逃げ15%
  • 2着:捲り14%

カントの傾きが小さければ、先行している選手はその勢いをキープして走ることができますから有利です。逆に傾きが大きいと、それを利用して後ろで走っている選手が勢いに乗りやすくラインでも後方に強みがあります。

松阪競輪場のカントは全国でも4番目に急な傾斜角であり、追い込むタイプの選手が有利になっていることは決まり手に差しや捲りが多いことからも伺われるでしょう。

先行する選手の後で機をうかがい、最後の直線で追い抜くのです。カントから勢いに乗って降りてきた選手には、直線を前にして先行している選手よりもスピードがあります。先行する選手はカントでインコースに位置取っていますから、傾斜を十分に活かすことができません。

そしてみなし直線が長いため、直線でスピードの差はさらに開き後方の選手が先行する選手を抜き去ることになるのです。

もうひとつ、風に関しても松阪競輪場では残り半周の直線にあたるバックストレッチで追い風になります。これも、追い込む選手にとって有利なポイントです。

車券の予想にあたっては、ラインの構成に加えて選手が得意とするスタイルもしっかり考慮しましょう。過去の決まり手に注目すると半数以上が「差し」となっていて、「捲り」と合わせると8割以上のレースで追い込みの選手が勝っています。

1着に関してはバンクの特徴から把握することのできる情報がそのまま結果として表れていますから、その点では予想しやすいと言うこともできるでしょう。

より具体的に「差し」か「捲り」かとなると、直近で行われた4ヶ月程度のレース結果からそれぞれの割合に注目することが必要です。二連単や二連複に関しては抜け出すラインを絞り込み、先頭ではなく2番手の選手を軸にしましょう。

蒲生氏郷杯王座競輪戦 過去レース結果

競輪場 松阪

松阪競輪場の特別開催に関しては2002年と2007年に「ふるさとダービー」、2011年と2019年に「共同通信社杯競輪」が開催されています。

2018年には、「ミッドナイト競輪」もスタートしました。毎年の恒例となっているGIIIレースの開設記念競輪は、「蒲生氏郷杯王座競輪戦」の名称です。2日目のシード優秀競走は2013年まで、松阪市出身の国学者である本居宣長にちなんで「本居宣長賞」とされていました。

2014年からは地元の特産品である「松阪牛」にちなみ、「松阪牛賞」となっています。そんな蒲生氏郷杯王座競輪のレース結果について、ご紹介しましょう。

2019年1月27日開催 決勝レース結果

2019年に開催された蒲生氏郷杯王座競輪の結果は、次のとおりです。

  • 1着 車番3 太刀川一成 級班S2 決まり手「捲り」
  • 2着 車番9 中村雅仁 級班S2 決まり手「捲り」
  • 3着 車番4 高木和仁 級班S2

松阪競輪場のコースに見られる傾向が、そのままレース展開に当てはまるかたちとなっています。選手たちの作戦は「打鐘前」、中盤よりも後方で展開を注視しつつ打鐘前後でスパートし先頭まで上げて逃げる戦法です。

最初に白上翔選手が切るのですが、太刀川一成選手はさらにそこから切り大いに盛り上がりました。そこで大矢崇弘選手が叩くものの、太刀川選手はいったん3番手をキープした上でバックストレートに入って捲り見事に勝利しています。

2着になった中村雅仁選手は2コーナー、実に8番手から捲りました。

2018年1月28日開催 決勝レース結果

2018年に開催された蒲生氏郷杯王座競輪の結果は、次のとおりです。

  • 1着 車番1 須藤悟 級班S2 決まり手「差し」
  • 2着 車番7 矢口大樹 級班S2 決まり手「逃げ」
  • 3着 車番9 上田国広 級班S2

石口慶多選手がリードしていたものの、動揺することなくいったん5番手にまで下げた矢口大樹選手が落ち着いて巻き返します。打鐘のタイミングで、レースを主導するかたちになりました。石口選手がインに入ってからは、矢口選手のペースとなります。

山中貴雄選手が4番手から捲ってきたところ、ここで須藤悟選手が前を行く選手の後方へ追い込みました。

自身は好位置の番手となり、矢口選手を交わし「差し」でのゴールとなっています。

松阪競輪場の魅力

競輪場 松阪

松阪競輪場では特別観覧席の「サイクルシアター」、メインスタンド一般席でレースを観戦することができます。そのほか、各所の休憩場でも落ち着くことが可能です。

以下では、そんな松阪競輪場の魅力を紹介していきましょう。

充実した観戦環境

「サイクルシアター」は、終日の観戦であっても落ち着いて過ごすことのできる特別観覧席です。席数は86席があり、明るく全席禁煙となっています。

500円の入場料で、角度がある壁を走る選手の姿を迫力十分で目にすることが可能です。喫煙コーナーは、別のスペースがあります。

一方のメインスタンド一般席では、最終4コーナーからの直線勝負を間近に見ることができます。熱気も伝わってくる雰囲気であり、「体感」という意味でもおすすめです。

松阪競輪場のマスコットキャラクター

松阪競輪場のイメージキャラクターは、地元である松阪市の名産品が松阪牛であることから牛の「マック」と「マッキー」です。男の子のマックについては漢字で「松駆」と書き、自転車で軽快に松阪を駆けぬけるという意味が込められています。

牛ではあるのですがデザインとしては赤や青、緑といった「競輪色」が使われていてカラフルです。

かわいらしい女の子のマッキーは、マックの彼女として登場しました。

まとめ

松阪競輪場のバンクは、みなし直線が400mバンクとしては長くなっています。最大カントも、34゜25´29″というかなりの傾斜です。

このカントを乗り越えるためにはスピードが要求され、選手にとっては脚力が不可欠な競輪場となっています。

開催されているレースの8割以上で追い込みの選手が勝利しているデータもありますから、バンクの特徴と選手の脚質を照らしつつラインも読んでいきましょう。