【競輪場】富山は333mバンクの中でも直線距離が長い!予想のコツや施設についても紹介

競輪場 富山 中部の競輪場一覧

富山競輪場は中部地区にある競輪場であり、「46#」の番号が付けられています。

競輪場のコースとしてスタンダードな400メートルを下回る333メートルのバンクですが、富山競輪場の特徴をしっかりと理解すれば予想へ活かすことができるでしょう。

この記事では詳細なバンクデータに加えてバンクの特徴や競輪場としての魅力、予想のコツに至るまで富山競輪場についてくわしく掘り下げてご紹介します。

富山競輪場の特徴

競輪場 富山

富山競輪場は一周が333メートルという短走路のバンクながら、特段のくせはなく走りやすいコースです。直線距離は比較的長めであり、傾斜はやや急になっているといったあたりが特徴となっています。

以下、富山競輪場の特徴や決まり手データについてご紹介しましょう。

富山競輪場のバンクデータ

富山競輪場のバンクデータは、以下のとおりです。

  • 地区:中部地区
  • 住所:富山県富山市岩瀬池田町8-2
  • 周長:333メートル
  • みなし直線距離:43.0メートル
  • センター部路面傾斜:33゜41´24″
  • 直線部路面傾斜:3゜26´1″
  • ホーム幅員:10.2メートル
  • バック幅員:9.2メートル
  • センター幅員:6.4メートル
  • 最高上がりタイム:9秒00(1981年6月22日阿部良二選手)

333メートルの周回に対して直線距離は比較的長く、印象としては400メートルに近いところがあるでしょう。

最大で33゜41´24″という大きめの傾斜があり、またバックストレッチでは風が追い風になります。そのため逃げて先行する選手だけでなく、捲りが多い自力選手にもチャンスのあるコースです。ただ、注意すべき点があります。

また夏には南風の吹くことが多く、コースのどこも追い風になるのです。

そうなるとおのずと先行が有利になりますから、予想にあたっては気象条件を確認することも忘れてはいけません。

そのほか6.4メートルのセンター幅員、9.2メートルのバック幅員とも他所の競輪場と比較してかなり狭くなっています。センターは一見しても押しつぶされたような形状になっていて、レース中には競っている選手がバランスを崩して落車するケースも少なくありません。

富山競輪場の決まり手データ

富山競輪場の決まり手データは以下のとおりです。

  • 1着:捲り40%
  • 1着:差し35%
  • 1着:逃げ24%
  • 2着:マーク40%
  • 2着:差し23%
  • 2着:逃げ22%
  • 2着:捲り15%

富山競輪場は全国に7場がある「33バンク」の中で、決まり手として差しの多く見られることを特徴としています。その要因としては、海風の吹き込みが大きなものです。

そのため自力選手の車券が売れる傾向にあり、回収率を重視する買い方であれば差しを優先すると良いでしょう。

また直線の距離や風による影響、落車の多さといったところから富山競輪場は33バンクの中でもっともスジ違いが多くなっています。これらを踏まえ、差しを1着の軸とした上でスジ違いの穴目にこだわる買い方がおすすめです。

的中率は下がるかもしれませんが、大きな的中があれば十分に収支をプラスとすることはできます。ぜひ、参考にしてみてください。

瑞峰立山賞争奪戦 過去レース結果

競輪場 富山

富山競輪場は寒冷地の立地であるため、本場での開催は3月を除いた春から秋にかけてだけ行われています。

特別開催に関しては2016年に共同通信社杯競輪の会場となったほか1995年と1996年、2001年そして2006年には「ふるさとダービー富山」が開催されました。

GIIIの開設記念競輪については毎年、「瑞峰立山賞争奪戦」が実施されています。そのレース結果について、ご紹介しましょう。

2020年8月2日開催 決勝レース結果

2020年に開催された瑞峰立山賞争奪戦の結果は、次のとおりです。

  • 1着 車番5 不破将登 級班S1 決まり手「逃げ」
  • 2着 車番3 今藤康裕 級班S2 決まり手「マーク」
  • 3着 車番2 山内卓也 級班S1

レースでは、正攻法の猪俣康一選手が不破将登選手を突っ張る展開になりました。それでも不破選手はいったん後方へ下がり態勢を整えた上で最終の1コーナーから捲り、しっかりスピードに乗り勝利しています。

2着に入った今藤康裕選手は不破選手と同県であり、援護するかたちになりました。

2019年9月1日開催 決勝レース結果

2019年に開催された瑞峰立山賞争奪戦の結果は、次のとおりです。

  • 1着 車番3 中井達郎 級班S2 決まり手「差し」
  • 2着 車番1 吉田裕全 級班S2 決まり手「マーク」
  • 3着 車番5 山口泰生 級班S2

レースでは赤板の前で丹波孝佑選手が先頭に立つ展開となり、そこから全体のペースが上がっていき一本棒の状態で最終ホームへ入りました。

2コーナーを通過したところで、山口泰生選手の捲りが見られます。そして直線で、追っていた中井達郎選手が抜けるかたちになりました。

中井選手は、山口選手の仕掛けを想定していたと語っています。

富山競輪場の魅力

競輪場 富山

富山競輪場は、富山県内にただ1ヶ所の競輪場です。得られた収益については一部が公共施設の整備事業などに活用されていて、富山市の財政にも貢献しています。

瑞峰立山賞争奪戦にはトップ選手が顔をそろえ、全国から競輪ファンが訪れることによって盛り上がりも最高潮です。

近年になって「初心者ガイダンスコーナー」や「おもしろ自転車広場」、グルメスポットなども整備されました。以下では、そんな富山競輪場の魅力を紹介していきましょう。

充実した観戦環境

富山競輪場のメインスタンド特別観覧席は、238席があります。駅前入口場から入って右手にあり第一・第二投票所がある建物の2階です。

入場料は本場開催で1,000円、場外開催は500円となっています。また、第1特別観覧席の席数は215席です。駅前入口場から入って左手にあり、第五投票所がある建物です。

入場料は本場開催で800円、場外開催が500円となっています。特別観覧席は飲み物、おしぼりが無料でサービスされる点も魅力です。

天気が良ければ、立山連峰を一望することができるでしょう。一般観覧席については場外開催を無料、本場開催は50円で観戦することができます。

飲食の楽しみも

富山競輪場に関しては健全な娯楽スポットという認識が浸透していて、家族連れや女性の来客も増加しています。

グルメスポットはさまざまなジャンルが網羅されていて、観戦中以外の大きな楽しみになるでしょう。

なかでも「カフェサイクルスター」のピザ、パスタなどの洋食メニューが好評です。大型のモニターが設置されていますから店内でゆったり過ごすこともできますし、観戦は屋外のスペースでも楽しむことができます。

立山連峰が眼前に広がるテラス席からは、選手のトップスピードを間近に感じることが可能です。そのほか、たくさんの自転車やパーツなども展示されています。

ほかにも以下5つの飲食店もおすすめなので、富山競輪場に訪れた際にぜひご賞味ください。

  • 的中おむすび屋
    おにぎりには地元、富山県特産のブランドである「八町米コシヒカリ」が使われています。
  • 伽耶琴(かやぐん)
    韓国料理店であり、本場と変わらない味に加えて日本向けへアレンジされたメニューも人気を博しています。
  • 5号食堂
    あっさりした昔ながらの醤油ラーメンが懐かしく、常連の競輪ファンから好評です。
  • 立山亭
    リーズナブルな価格でうどん、ラーメンを楽しむことができます。
  • オールウェイズ
    フードコンビニであり特にたこ焼きが外はカリッ、中はトロッとしていると評判になっています。

富山競輪場のマスコットキャラクター

富山競輪場のマスコットキャラクターは、富山県の県鳥として指定されているライチョウをモチーフとした「ライちゃん」です。富山競輪場では、ライちゃんにちなんだ「raichan cup」も開催されています。

日本競輪選手会による募金活動をはじめとして地域で開催されているイベントにも多く参加していて、その姿を目にすることが可能です。

まとめ

富山競輪場は1周が333メートルの短走路バンクながら直線距離は長めであり、また傾斜がやや急であることを特徴としています。

基本的に風はバックストレッチで追い風になるところ、南風が吹く夏は至るところで追い風になりますからレースを予想する上で無視することのできない要素です。

カフェを兼ね備えた屋内の観覧スペースもあり、今や家族連れから女性まで幅広い層から人気を得ています。