レースの結果に非常に影響してくるのがバンクの違い。どこのバンクかによって決まり手の傾向や選手の戦い方にも大きな差が出てくるのでそれぞれの競輪場の特徴を知ることでレース観戦がもっと楽しくなります。
カントやみなし直線の長さなども競輪場によって違ってくるので、競輪で楽しく買って稼ぐために各競輪場の特徴と決まり手率は必ず把握しておきましょう!
今回は、小田原競輪場の特徴と小田原競輪場をホームバンクにしている選手、施設情報とグルメを紹介します!
目次
小田原競輪場の特徴
小田原競輪場は神奈川県小田原市にある競輪場で、JR小田原駅から歩いて12分のところにあります。横浜駅からも電車で58分とアクセスしやすくなっています。
1949年に開設され、当時は走路の傾斜カントが国内で最も大きかったことから、自転車競技の国際レースに出場する選手がよく練習に使っていました。
周辺70km圏内には平塚競輪場、伊東温泉競輪場、川崎競輪場があり、競輪の一台競合地帯になっています。他の競輪場との位置関係や選手宿舎が離れていることから、現存の競輪場の中で唯一GⅡ以上のレースを開催したことがありません。
女子選手に対応できる設備がないのでガールズケイリンも開催されておらず、近年では売上低迷による存廃問題がたびたび持ち上がっています。
しかし、非常に特徴的な形態のバンクを持ち、スピード感あふれるレースは競輪ファンから人気があります。そんな小田原競輪場のバンクの特徴を紹介します!
超高速のすりばちバンク
小田原競輪場のバンクは1周が333mで、残り2周の赤板から選手が一気に動き始める高速バンクです。みなし直線距離が国内の競輪場の中で一番短いことで知られ、先行の選手に有利で追い込み選手はやや不利なコースです。
また、直線からカーブに差し掛かる時のカントは急に盛り上がっているので、コーナー外側からの捲りは決まりにくくなっています。この傾斜が急なカントが小田原競輪場の1番の特徴で、競輪ファンからすりばちバンクと呼ばれています。
そのため、333mバンクの小田原競輪場で予想をする時に先行選手が有利なことには変わりないですが、先行選手を中心とした車券を買うと回収率が下がってしまいます。逃げがあまり有利ではないことを考慮して予想することが必要になってくるのです。
小田原競輪場のバンクデータは以下の通りです。
- みなし直線距離 36.1m
- センター部路面傾斜 35゜34´12″
- 直線部路面傾斜 3゜26´1″
- ホーム幅員 11.3m
- バック幅員 9.0m
- センター幅員 7.5m
現段階で競輪が行われているバンクの中で一番周長が短い333mバンクの小田原競輪場のみなし直線は36.1mです。これは、500mバンクで全国で最もみなし直線が長い熊本競輪場の69.5mと比べるとその差は33.4mもあります。
これだけの差があると、レースの展開に違いが出てきても納得です。カントの傾斜も、同じ333mバンクの前橋競輪場に次ぐキツさなので、小田原競輪場を走り慣れている選手を狙っていくという車券の買い方もできます。
小田原競輪場の決まり手
小田原競輪場などの333mバンクでは、後方だと巻き返すのが厳しくなってしまうので選手同士の位置争いはシビアなものになってきます。
小田原競輪場の決まり手は以下の通りです。
- 1着逃げ 26%
- 1着捲り 35%
- 1着差し 39%
- 2着逃げ 21%
- 2着捲り 13%
- 2着差し 22%
- 2着マーク 44%
333mバンクにしては逃げが残りづらく捲りが決まりやすい傾向です。2着には逃げ残った選手や番手マーク選手が多く入っていて、全体的にラインの後方にいる選手には非常に辛いレース展開となります。
展開が目まぐるしく変わっていくようなレースになることも多く、位置取りが上手で器用な両タイプの選手が勝つことが多いという傾向にあります。
また、直線の短さから脚力のある先行選手も好走することが多く、カントのキツさから逃げた選手をマークしている選手が横の仕事をきっちりする選手の場合、逃げの残り目の期待値がさらにアップします。
これはブロックした選手がインに戻るのが早くなるので後ろの選手はインを突きづらくなるというバンクの特性が味方するためですので、先行選手の脚力だけでなくマークする選手の特徴まで知っておくことも重要となってきます。
小田原競輪場をホームバンクにしている選手
小田原競輪場をホームバンクにしている選手は他の競輪場に比べて上位クラスの選手は少ないですが、特徴をよく知っている選手を把握しておくことも大切です。
小田原競輪場に所属している選手の中からおすすめの選手を厳選して紹介します!
川崎健次選手
川崎健次選手は1979年8月20日生まれで階級はS級2班。連対時の決まり手は100%差しで、3連対率は31.5%です。
カワケンの愛称で親しまれていて、小田原競輪場を走るときの魂の入った走りが魅力です。
伊豆田浩人選手
伊豆田浩人選手は1979年7月13日生まれで階級はA級1班。追い込み脚質選手で、ホームバンクである小田原競輪場を得意とする選手です。
ニックネームは豆さんでお父さんは競輪選手の伊豆田忠氏です。
高橋祐輔選手
高橋祐輔選手は1987年8月29日生まれで階級はA級2班。追い込み脚質選手です。父で競輪選手の高橋武氏を師匠にもち、小田原競輪場を得意とする選手です。決まり手は差し50%マーク50%で、3連対率は33.3%です。
小田原競輪場の施設情報と充実したグルメ
小田原競輪場は小田原城と海が見渡せる山の中腹にある競輪場です。小田原の武将をイメージして兜をかぶった輪太郎くんと輪花ちゃんというマスコットキャラクターがいて、輪太郎くんに因んだ輪太郎くんカップ争奪戦も開催されています。
そんな小田原競輪場にはどのような施設があるのかを紹介していきます!
とっかんは絶対利用すべき快適な観覧席
小田原競輪場にはバンクを囲むように一般席があり、選手が目の前を走行するので声援を直接送ることができます。カントを走る選手の様子も間近で見ることができるので迫力があります。
スタート・ゴール地点になっているメインスタンドには有料の特別観覧席(略してとっかん)もあり、天井の高い開放的な空間で冷暖房完備、全席指定席で各テーブルにはモニター付き、ジュースやコーヒー飲み放題で売店もすぐにある、という快適さです。とっかんは1000円で利用できるので非常におすすめです。とっかんチケットを買った方は警備員さんにチケットを見せれば入場料100円を払わずに入場できます。
場内には子供用のスペースもあり子供を遊ばせてあげることもできますし、その近くには輪太郎くんと輪花ちゃんと一緒に記念撮影できる記念設営パネルが設置されているので記念の一枚を撮ることもできます。
お値段以上の逸品が食べられる屋台風の飲食店
小田原競輪場の場内に入り子供用のスペースを通り過ぎ、さらに奥に進んだところにはたくさんの屋台のような飲食店が並んでいます。
のんべえが好きそうなお酒のおつまみになるような食事が多く、常連さんたちが和気あいあいとレースの予想や世間話に花を咲かせています。
リーズナブルなお値段でネギトロ丼(600円)を出すお店や焼きそばなどを出すお店、お通しに小田原名物のかまぼこが出るお店では湘南から仕入れたシラスを食べることもできます。このお店で小鉢としてよくついてくる自家製のぬか漬けは絶品という噂です。
このような昔から地元に密着してやっているお店もありますが、小田原競輪場内には元競輪選手や競輪関係に縁のある方の出すお店も多くあるので、もしかしたら貴重なお話を聞けるかもしれません。
他にも餃子や焼き鳥、お好み焼きなどとても1日じゃ食べ切れません!
まとめ
小田原競輪場の特徴と小田原競輪場をホームバンクにしている選手、施設情報とグルメを紹介しました!予想のコツの定説通り、車券を買う方の多くが先行選手を中心に買ってしまうので、オッズが下がって回収率が下がってしまいます。
小田原競輪場では筋違いのレース結果になってしまうことも多いので、筋違いのレースを逃さないためにもボックス買いがおすすめです!この買い方なら筋違いになったときに万馬券が出るかもしれません。
小田原競輪場へ行った際には、今回紹介した特徴を生かして予想してみてください!