埼玉県大宮市の、大宮公園内にある大宮競輪場は、正式には「大宮公園陸上競技場兼双輪場」といい、バンクの内側にある400mの陸上トラックでは、陸上競技も開催されるという競輪場です。
また、サッカー場が完成するまではサッカー会場としても使用されていて、1956年には第36回天皇杯全日本サッカー選手権大会が開催されています。
住宅街の中にひっそりと佇むような、地域の人たちから愛される競輪場です。
直線が長く、カントが緩いバンクとして有名で、現在は平原康多が所属していることで知られています。
今回は、大宮競輪場の特徴や過去レース結果、所属有名選手のご紹介です。
目次
大宮競輪場の特徴
大宮競輪場は、1940年に開催予定だった東京オリンピックの自転車競技の会場として使用するために建設されました。
結果的にオリンピックは中止となり、競輪場としては1949年1月14日に開設されたという歴史のある競輪場です。
一般的な競輪場のバンクは、333m、400m、500mと3種類の周長があり、長さによってレースの決まり手に大きく影響を与えます。
大宮競輪場のバンクは最長の500mバンクとなっていて、みなし直線の長さも長いことで知られています。
そんな大宮競輪場のバンク情報や決まり手データをご紹介します。
みなし直線が長い500mバンク
周長500mバンクで、みなし直線が66.7mと、熊本の69.5mに次いで日本で2番目に長い直線が特徴の大宮競輪場。このことから、大宮競輪場のみなし直線は国内最大級と言えます。
そんな大宮競輪場のバンク情報は以下になります。
- みなし直線距離 66.7m
- センター部路面傾斜 26°16′40″
- 直線部路面傾斜 3°26′1″
- ホーム増員 10.3m
- バック増員 9.3m
- センター増員 7.5m
みなし直線が長く、カント(傾斜)が緩いのが特徴で、直線が長いことで年配のファンからは、戦前に実在した競馬場である「大宮競馬場」と形容されることもあるほど。
カントが緩いと、傾斜を駆け降りる際のスピードは出ないので、スピード感を感じるようなレースではありませんが、決まり手の半分以上が差しであるということから、予想がしやすいバンクでもあります。
大宮競輪場では、長い直線距離で縦脚を発揮することができる、追い込み型の選手が活躍します。
決まり手は「差し」が有利な傾向
長い直線なので、逃げた選手の脚力が抜け出ていないと、マークしている選手からの差しで抜かれてしまい、捲り切った自力選手も差し込まれてしまうという特徴があります。
大宮競輪場の決まり手データは以下のようになっています。
- 1着 逃げ17%
- 1着 捲り27%
- 1着 差し57%
- 2着 逃げ15%
- 2着 捲り15%
- 2着 差し37%
- 2着 マーク33%
このデータを見てもわかるように、圧倒的に差しでの勝利が多いというのがこの大宮競輪場の特徴です。
追い込み選手の車券を購入することで、的中率が上がると言えます。
逆に、逃げタイプの選手は勝率が17%しかないので、注意して車券を組んだほうが良いでしょう。
1着は、番手の追い込み型の選手固定で考えて車券を買うと、的中率UPにつながります。
東日本発祥倉茂記念杯 過去レース決勝結果
東日本競輪発祥71周年競輪の生みの親である「倉茂氏」を称えた記念開催である倉茂記念杯。
大宮競輪は、東日本発祥の地で、競輪の生みの親と言われる倉茂氏の功績を称え、今後の競輪の発展を図るために平成14年の53周年記念競輪から「倉茂記念杯」という名称で開催しています。
そんな、東日本発祥倉茂記念杯の過去レース結果をご紹介します。
2020年1月19日 東日本発祥倉茂記念杯 決勝レース結果
2020年1月19日に開催された、東日本発祥倉茂記念杯の決勝レースの結果は以下になります。
- 1着 車番1 平原康多 級班SS 決まり手「差し」
- 2着 車番8 岡村潤 級班S1 決まり手「差し」
- 3着 車番5 岩津裕介 級班S1
ゴール1周半前から1
その後岩本の番手を回る岡本が踏み込むも、平原が3番手から大きく伸びてホームバンクの記念を3年振りに制したレース。
2019年1月20日 東日本発祥倉茂記念杯 決勝レース結果
2019年1月20日に開催された、東日本発祥倉茂記念杯の決勝レースの結果は以下になります。
- 1着 車番9 神山拓弥 級班S1 決まり手「差し」
- 2着 車番7 志智俊夫 級班S1 決まり手「差し」
- 3着 車番1 平原康多 級班SS
矢野が野口を赤坂の2コーナーで強引に抑え、後方にいた野口だったが打鐘の2センターから巻き返して主導権を奪う。
平原がその後方にスイッチし、橋本が2センターからインを進出して平原に絡むと、神山が中のコースを伸びて激戦を制し、15年の名古屋以来4度目の記念優勝を手にしたレース。
大宮競輪場をホームバンクとする有名選手
ホームバンクとは、各選手が主に練習場として使っている競輪場のことで、大宮競輪場をホームバンクとする主な選手は、S級S班の平原康多選手が有名です。
最後に紹介するのは、大宮競輪場をホームバンクとする選手2名です。
平原康多選手 87期
平原選手のプロフィールは以下です。
- 生年月日:1982年6月11日
- 身長:185cm
- 体重:99kg
- 所属:日本競輪選手会埼玉支部
- 脚質:両
埼玉県狭山市出身で、日本競輪学校第87期に卒業した平原選手。
元競輪選手だった父、平原康広(28期)の影響で、高等学校在学中から自転車競技を行い、ジュニア世界自転車競技大会等の国際大会の出場経験を持っていました。
競輪学校在学中は、最終バック先頭回数が最も多く、同期の中でも将来性のある生徒として活躍。
デビュー戦は2002年8月5日の西武園競輪場で、この日に初勝利を手にします。2年後の2004年1月にはS級に昇進し、2006年あたりからはGⅠ、GⅢの常連選手となっていきます。
2020年8月現在の、直近4か月の成績では勝率36.3%、2連対立54.5%と上位に食い込む選手として注目されています。
弟の平原啓多選手は平原康多選手の弟子として97期で活躍。練習仲間には、91期の宿口陽一選手、92期の伊藤亮選手などがいます。
太田真一選手 75期
太田真一選手のプロフィールは以下です。
- 生年月日:1975年10月11日
- 身長:182cm
- 体重:80kg
- 所属:日本競輪選手会埼玉支部
- 脚質:追
太田選手は、若い頃からジュニアオリンピックカップのスプリントで優勝するなどの実力を持っており、自転車競技を早くから行っていました。
自転車競技の名門、埼玉県川越工業高等学校では、インターハイで1000mTT高校新記録を樹立、ちなみにこの記録は25年間新記録として残り、更新したのは息子の龍希さんとのこと。
競輪選手としてデビューしてからは、すぐにS級特進を果たすなどの活躍を見せ、1996年にはS級1班に昇進し、その年の年末には競輪祭新人王戦に優勝。
2012年6月から2016年6月までの4年間は、選手会の埼玉支部長を務めていました。
練習仲間には、75期の鈴木孝征選手、86期の吉田勇人選手、90期の吉田裕全選手などがいます。
まとめ
大宮競輪場の特徴、過去レース結果、大宮競輪場をホームバンクとする有名選手をご紹介しました。
大宮競輪場は、国内最大級のみなし直線と緩いカントが特徴で、追い込み選手の差しが決まりやすいバンクです。
過去のレース結果を見てもわかるように、前半から前に出る選手よりも、後方から追い込む選手に注目して車券を買うと的中率アップに繋がります。
是非、予想の参考にしてみて下さいね。