岐阜競輪場は日本全国43カ所にある競輪場のなかで、中部地区にある競輪場あり「43#」の番号が付けられています。
競輪場のなかでももっとも多い400mバンクですが、岐阜競輪場の特徴をしっかりと理解することで予想に活かすことができるでしょう。
この記事では詳細なバンクデータに加えてバンクの特徴や競輪場としての魅力、予想のコツに至るまで岐阜競輪場についてくわしく掘り下げてご紹介します。
目次
岐阜競輪場の特徴
岐阜競輪場は競輪場のなかでももっとも数が多く、特徴の少ない400mバンクですが、直線距離が長く、傾斜がきついというような特徴をもっています。
以下では、そんな岐阜競輪場の特徴や決まり手データをご紹介します。
岐阜競輪場のバンクデータ
岐阜競輪場のバンクデータは以下のとおりです。
- 地区:中部地区
- 住所:岐阜県岐阜市東栄町5-16-1
- 周長:400メートル
- みなし直線距離:59.3メートル
- センター部路面傾斜:32゜15´7″
- 直線部路面傾斜:2゜51´45″
- ホーム幅員:10.2メートル
- バック幅員:9.0メートル
- センター幅員:7.4メートル
- 最高上がりタイム:10秒70(2004年8月14日伊勢崎彰大選手)
岐阜競輪場は同じ周長になっているバンクの中で比較すると、直線の距離が長めになっています。加えて傾斜角も比較的急になっているのですが、そこまでの障害にはなりません。
先行するにしても追い込むにしても、捲りの戦略でも勝ちを狙うことは十分に可能です。ただ自力型の選手については、風のことをしっかり考えなければなりません。
と言うのも正面スタンドの配置がホームの側になっているため追い風、向かい風といったように風向きがよく変わるのです。また、コースの内側には大きな池がるのも影響しています。
岐阜競輪場の決まり手データ
岐阜競輪場の決まり手データは以下のとおりです。
- 1着:差し58%
- 1着:捲り27%
- 1着:逃げ14%
- 2着:マーク38%
- 2着:差し33%
- 2着:逃げ16%
- 2着:捲り13%
岐阜競輪場のレースは、どの選手にもチャンスがあることを魅力としています。山降ろしよりも、4コーナーからの直線で追い込みや捲りを伸ばすことが可能です。
外に位置取り我慢の走りを続けることで光が見えてくることになり、戦法を問わず勝ちを狙うことができます。
番手でスタートして1着でのゴールも多く、つまり先行しても確実に有利であると見込むことはできないのです。それだけに筋違いとなることも多く、車券は高い配当となることが少なくありません。
買い方については、ボックスで組み合わせを押さえておくことで回収率の上昇を期待することができます。
予想を行う上ではラインの構成についてなど、当日の最新情報をしっかり収集することが求められるでしょう。
長良川鵜飼カップ 過去レース結果
岐阜競輪場の特別開催に関しては1996年と2001年、2011年にオールスター競輪の会場となり、2006年には共同通信社杯競輪が開催されています。そのほか、GIIIIレースの開設記念競輪が毎年の恒例です。
開設12周年記念から開設14周年記念、開設16周年記念の後節に関しては年明けの1月1日に開催されています。その後1984年の開設35周年記念から前節が「金華賞争奪戦」、後節が「岐阜グランプリ争奪戦」となりました。
2002年の開設53周年記念からは年1回の金華賞争奪戦のみとなり、2008年の開設59周年記念からは「長良川鵜飼カップ」へと名称変更がなされています。開催時期も2010年の開設61周年記念以降は2012年の開設63周年記念を除き、毎年9月の開催です。
そんな長良川鵜飼カップのレース結果をご紹介します。
2019年9月24日開催 決勝レース結果
2019年に開催された長良川鵜飼カップの結果は次のとおりです。
- 1着 車番9 太田 竜馬 級班S1 決まり手「逃げ」
- 2着 車番3 桑原 大志 級班S1 決まり手「マーク」
- 3着 車番4 志智 俊夫 級班S1
人気を集めていたS級S班の浅井を抑えて、見事に太田が優勝。
小松崎がスピードを緩めた瞬間に、脚力の強さを見せつけた太田のカマシで見事3度目の長良川鵜飼カップ制覇を果たしました。
2018年9月9日開催 決勝レース結果
2018年に開催された長良川鵜飼カップの結果は次のとおりです。
- 1着 車番9 桑原 大志 級班SS 決まり手「差し」
- 2着 車番5 山崎 芳仁 級班S1 決まり手「まくり」
- 3着 車番2 松浦 悠士 級班S1
2018年の長良川鵜飼カップでは、桑原 大志が初の優勝を達成。最後の直線では松浦ともに激しい激戦を繰り広げたが、見事に勝利。
また1番人気だった竹内が6着という結果になり、3連単49,440円と大荒れなレースでした。
岐阜競輪場の魅力
岐阜競輪場では、サイクルプラザ2Fに「地域交流センター」として、地域の方に競輪をより知ってもらおうと開放し、競輪の活性化に努めています。
また、大型マルチビジョンが設置されていて、緊迫感あるレースを快適な環境で観戦することが可能です。
以下では、そんな岐阜競輪場の魅力を紹介していきましょう。
充実した観戦環境
正面スタンドの2階が一般席であり、オープンスタンドで席数は938席となっています。一般入場料は、本場時のみ50円です。3階に設けられている全席禁煙の特別観覧席は736席の席数であり入場料は本場時で500円、場外時で100円となっています。
そのほか1階と2階において、およそ6,600人の立見が可能です。
1階の「スカイホール」には大型のマルチビジョンが設置されているので、天候が悪い日にも観戦に支障はありません。投票所と払戻所は1階から3階のすべてにあり、車券の取り扱いを含めてすべて同一フロアで完結させることができます。
さらに施設内にある「サイクルプラザ」の1階には投票所ホールの「ドリームホール」があり、こちらでも冷暖房のある環境でレース観戦が可能です。
なお南入場門から入るとすぐ、「早朝・外向前売発売所」があり、午前7時30分から最終前レース発売締切まで、場外では午前7時30分から午前10時が利用時間です。
また、南入場門の横には「キッズルーム」もあり、家族で訪れても子どもたちは退屈しないのも魅力のひとつでしょう。
飲食の楽しみも
ドリンクコーナーは、正面スタンド1階から3階のすべてにあります。レースでエキサイトした後は、ドリンクコーナーでクールダウンしても良いでしょう。
特別観覧席には喫茶コーナーもあり、コーヒーでひと息つくことができます。
また、ドリームホールには売店の「珈琲食房めるね」があり、飛騨高山でおなじみの高山ラーメンが直送されているほか鉄板で調理されているナポリタンなども人気のメニューです。
バックスタンドの2階にある売店は本場開催がある日だけの営業ですが麺類のそばやうどん、きしめんが好評となっています。
正門から入ってすぐのところにも西売店があり、常連のファンからは牛すじ煮込みカレーがよく知られている一品です。
岐阜競輪場のマスコットキャラクター
岐阜競輪場のマスコットキャラクターは、鵜をモチーフとしたキャラクターである「うーたん」です。うーたんは元々、全国へ向けてぎふ長良川鵜飼をPRする目的でぎふ長良川鵜飼マスコットキャラクターとして誕生しました。
鵜飼のPRとの「兼務」であり、デフォルトのデザインでは鵜匠の衣装を身に着けたデザインとなっているのですが岐阜競輪のキャラクターとしては自転車に乗っている仕様です。
岐阜競輪場の西スタンド東側第1コーナーからほど近くに設けられている「親子ふれあい広場」には、うーたんと一緒の写真を撮影することのできる顔出し看板があります。
プロフィールとしては岐阜市商工観光部観光コンベンション課に所属している1991年生まれのオスであり、趣味は特になく特技が素潜りです。
なお、うーたんにちなんで名前を冠した「うーたんカップ争奪戦」も開催されています。
まとめ
1949年から競輪のレースが開催されてきた岐阜競輪場は400mバンクですが、直線の距離が長く傾斜角は急になっています。
選手としてはレース運びの戦略を問わず、勝利のチャンスがあるコースです。そのため予想する側としては難しさもあり、車券の配当は高額になる傾向もあります。
また、観戦環境についてはオープンスタンドのほか、悪天候にも対応する室内環境があるのでストレスを感じることもないでしょう。