競輪の予想をするときに、それぞれの競輪場のバンクの設計などを知っておくことで、グッと的中率が上がります。
他にも各競輪場の決まり手率をあらかじめ確認しておくと、1着、2着の組み合わせを決めるヒントにもなりますので、予想もしやすくなることうけあいです!
今回は、名古屋競輪場の特徴と代表的な開催レース、施設情報やグルメを紹介します!
目次
名古屋競輪場の特徴
名古屋競輪場は愛知県名古屋市中村区にある競輪場で、名古屋市営地下鉄東山線の本陣駅から無料送迎バスで約5分のところにあります。
もともとは中日球場で組み立てバンクによる競輪開催をする構想がありましたが、名古屋市財政局から強い要望があり、新規で競輪場を建設することになったため1949年に中村公園北側に造成されました。
特別競馬などの大きな大会が開催される場所でもあるので、細かいところにまで気配りが行き届いた快適な競輪場です。
そんな名古屋競輪場の特徴をさらに紹介していきます!
スピードが出やすく走りやすい400mのバンク
名古屋競輪場のバンクは400mで、建設するときにスピードが出しやすく走りやすいように設計されました。
クセが無くどんな戦法の選手でも戦いやすいので有利不利が出にくいのが特徴ですが、傾斜が34度以上と400mバンクとしては急な角度になっています。そのため、カントがキツく捲りやすいのでスピードのある選手に有利な展開が多い傾向にあります。
また、2005年の春に2コーナー付近の観客スタンドを取り壊して、バック側まで芝生席を造ったので風が吹き込むことも考慮しなければいけません。さらに、2015年にはバンク内の池を取り除き、湿気による影響が無くなりバンクが軽くなったので、さらなるスピードレースが繰り広げられるようになりました。
名古屋競輪場のバンクデータは以下の通りです。
- みなし直線距離 58.8m
- センター部路面傾斜 34°1′47″
- 直線部路面傾斜 2°51′45″
- ホーム幅員 10.3m
- バック増員 9.3m
- センター幅員 7.3m
みなし直線58.8mは、全国31場ある400mバンクの平均値56.1mに近い数字で、追い込みに有利な短すぎない直線です。さらに、自力選手に有利な角度が大きくとられたスピードに乗りやすいカントで、日本一走りやすいと評判ですが、このバンクは力と調子がモロに結果に出てしまう走路とも言えます。
名古屋競輪場の決まり手
バンクの長さによって決まり手が変わってくるのが競輪です。逃げ・捲り・差しのどれが決まりやすいのかを知ることも車券作戦を立てる上で大切になってきます。
余程遅くなければ、どこから仕掛けても前を捕らえられると言われている名古屋競輪場の決まり手は以下の通りです。
- 1着逃げ 18%
- 1着捲り 29%
- 1着差し 53%
- 2着逃げ 18%
- 2着捲り 14%
- 2着差し 31%
- 2着マーク 37%
名古屋競輪場は、先行・捲り・差しなどどんな戦法でも力の出しやすいバンクですが、実際の1着決まり手データを見てみると、差しで決まることが圧倒的に多いという結果になっています。
逃げには少々不利で、逃げの番手からの抜け出しもなかなか難しくなっており、ブロック不発でラインで捲りきられるということがよくありますし、番手飛びつきも非常に効果的で決まりやすくなっています。
一般的にレースのレベルが上がるほど追い込みの選手も強くなっていくので、先に脚を使った選手は直線で苦しくなっていきます。そのため、このデータはごく自然なものと言えます。
これらのことから、名古屋競輪場で狙いたい選手のタイプは、カントを使って捲りやカマシなどで持ち前のスピードを発揮してくれるダッシュ型のスプリントタイプです。
マークする選手もスピードに対応し、千切れないようにしなければうまく追走できません。特にA級チャレンジ戦では千切れないかどうかを考えることが予想する上で大切になってきます。
名古屋競輪場で開催される代表的なレース
名古屋競輪場ではさまざまなレースが行われていますが、代表的なレースに絞って紹介していきます。
オールスター競輪(G1)
名古屋競輪場でのオールスター競輪は前年に引き続き2年連続の7回目で、大会キャッチフレーズは、祭り彩る。豪華メンバーが激突するオールスター競輪は、初日のドリームレースを皮切りに最終日の決勝戦まで見どころ満載のシリーズです。
2021年からナイター開催に変わる予定で、昼間開催の最後のオールスター競輪となった2020年8月12日から16日までの5日間の総売上は、117億7481万6400円で、目標としていた90億円を大きく上回りました。
オールスター競輪の売り上げが115億円を超えたのは、2011年第54回オールスター競輪以来9年ぶりのことです。
高松宮記念杯競輪(G1)
ファン・選手・関係者の間では親しみを込めて宮杯と呼ばれている高松宮記念杯競輪は、例年5月末から6月初めの梅雨の時期に開催されることから雨の宮杯と呼ばれることもあります。
1950年から2010年までは滋賀県の大津市の大津びわこ競輪場で開催されていましたが、大津びわこ競輪場の廃止に伴って2011年より持ち回りとなり、名古屋競輪場では、第67回大会が2016年に開催されています。
この大会は、他のG1競争とは違い、1973年第24回大会からは東西対抗戦の形式をとっているのが特徴です。
日本選手権競輪(G1)
日本選手権競輪は、毎年4月下旬から5月上旬ごろに6日間に渡って開催されるG1競争で、歴史、正賞として授与される内閣総理大臣杯及び各賞、名誉、賞金額で競輪界最高の格式を誇るレースです。そのため、競馬のダービーになぞらえて、競輪ダービーと古くから呼ばれています。
名古屋競輪場では、1950年第3回・2011年第64回・2014年第67回・2016年第69回大会が開催されました。
金鯱賞争奪戦(G3)
金鯱賞争奪戦は名古屋競輪場で毎年開催されている記念競輪で、名古屋城の天守閣にある金のシャチホコから名付けられたレースです。
当初は10月の風物詩とも言えるレースでしたが、最近では3月に時期を移して開催されています。
名古屋競輪場の施設情報
名古屋競輪場では、新たなファン獲得のため競輪場を身近に感じさせるようなPRをしています。では、名古屋競輪場がどんな競輪場なのか、平成17年に全面改修された施設やグルメを紹介します!
明るくキレイな競輪場
改修後の名古屋競輪場は大型モニターやイベント用ステージ、3000円で利用できるラグジュアリーな雰囲気のロイヤルルームを備えており、女性も利用しやすいキレイで明るい競馬場です。カップルで来た場合、F1・F2に限り先着50組は無料で観戦することができます。
外には、子供たちが遊べるチャリーズスクエアというアスレチックやスプリング遊具があるスペースもあるので、家族で来ても楽しむことができます。
ピクニックスタンドも完備していて、Gグレードレースの本場開催中のみ利用することができます。開催期間中には、来場者プレゼントやさまざまなイベントも実施していて、マスコットキャラクターのコアラのくるくるが名古屋競輪場を身近に感じさせてくれます。
名古屋名物グルメも堪能できる
安い・うまいをモットーとしてサービス満点で毎日営業している東スタンド1階くるりんホール内にあるFood’s Shop 758では、名古屋名物どて煮をたっぷりと乗せたどて丼と豚汁、漬物がセットになっているどて丼ぶりセット(650円)などのグルメが充実しています。
鉄火巻きと握り寿司が人気メニューで、他にもカレー、焼きそば、日替わり定食など種類豊富なグルメを取り揃えています。
車券が当たらない時に食べたいのが、当たりもち(130円)です。注文すると焼いたお餅に醤油をつけてもう一度少し焼いて海苔を巻いてくれるので熱々を食べることができます。
まとめ
名古屋競輪場の特徴と開催レース、施設情報やグルメを紹介を紹介しましたが、いかがでしたか?
直線距離が長すぎずカントがキツめのバンクの名古屋競輪場は、頭を捲りタイプの選手に固定して3連単フォーメーションで車券を購入するのがおすすめです。
今回紹介した特徴などを参考にして、ぜひレース予想に役立ててみてくださいね!