【競輪場】奈良は逃げや捲りが有利!各種イベントや施設も紹介

競輪場 奈良 競輪・競輪場

日本全国に43ヶ所ある競輪場。そのうち、ほぼ毎日レースを行っているのは41ヶ所です。それぞれの周長・カントなどには特徴があり、当然決まり手にも傾向が出てきます。

今回取り上げるのは、奈良県奈良市にある奈良競輪場です。

奈良競輪場は、1950年に設立。マスコットキャラクターの「飛天ちゃん」が、車券購入時のマークシートなどに描かれています。

この記事では、そんな奈良競輪場の特徴、過去に行われた春日賞争覇戦のレース結果、奈良競輪場のおすすめポイントとグルメについて紹介します。

奈良競輪場の特徴

競輪場 奈良

バンクの周長には333バンク、400バンク、500バンクがあります。

一般的には、周長が短いと直線距離も短くなるため、先行した選手が有利となりやすいバンクす。逆に、周長が長いと直線距離が長くなるので、後ろから追い上げる選手が有利になりやすいと言われています。

ちなみに奈良競輪場のバンクは333mなので、短めのバンクです。

以下では、奈良競輪場のバンクや2019年の決まりてデータから見た特徴をご紹介します。

奈良競輪場のバンク

奈良競輪場のバンクデータは以下のとおりです。

  • 見なし直線距離 38.0m
  • センター部路面傾斜 33°25’47”
  • 直線部路面傾斜 4°51’38”
  • ホーム幅員 10.7m
  • バック幅員 7.8m
  • センター幅員 7.8m

奈良競輪場は周長333mと小さく丸いバンクとなり、センター部の最大傾斜は約33度、直線部は約4度と比較的傾斜のきつい競輪場です。

見なし直線距離も38.0mと、同じ333バンクの小田原(36.1m)や松戸(38.2m)と並ぶ短さで、「コーナー上にゴールがある」と言われるほど。

また、バンク全体が観客席で囲まれていることもあり、向かい風が強くなりやすい傾向にあります。

奈良競輪場の決まり手データ

2019年における奈良競輪場の決まり手データは、下記のとおりです。

【A級1着】

  • 逃げ 34.0%
  • 捲り 35.7%
  • 差し 30.4%

【A級2着】

  • 逃げ 17.7%
  • 捲り 13.5%
  • 差し 18.6%

【S級1着】

  • 逃げ 19.5%
  • 捲り 39.8%
  • 差し 40.7%

【S級2着】

  • 逃げ 25.8%
  • 捲り 11.3%
  • 差し 21.8%

直線距離が短いと聞くと、「逃げや捲りの選手が強いのでは?」と思われますが、実際のところはどうなのでしょうか?

確かに、A級では7:3、S級でも6:4で逃げ・捲りが有利な競輪場です。

しかし、カントがきつい特性上、打鐘後のスピード感は他競輪場以上と言われています。また、逃げが有利なので、ゴール前の競り合いは激しくなりやすいようです。

そのため、逃げの選手を中心に組み立てる人が多く、倍率は低くなりやすい傾向にあります。

ただ、本命以外の選手が入ったときは払戻金も大きくなりやすく、3連単では2006年9月21日の第10レースで4,760,700円という超特大万車券が出たこともあるほどです。

春日賞争覇戦 過去レース結果

競輪場 奈良

2010年当時年2回制だった共同通信社杯秋本番を開催。また、2016年7月からミッドナイト競輪が開催されている他、2020年1月からはナイター競輪も行われています。

競輪以外にも、2008年にはアジア自転車競技選手権大会や全日本プロ選手権自転車競技大会を開催。その他にも、近畿地区プロ自転車競技大会を毎年実施するなど、自転車競技大会開催にも力を入れている競輪場です。

奈良競輪場では、1984年から記念競輪(G3)として「春日賞争覇戦」が行われています。2011年は時期移動の関係で9月開催でしたが、毎年2月に行われている競輪です。

以下では、2019年・2020年に行われた決勝レース結果をご紹介します。

2020年3月1日開催 決勝レース結果

2020年に開催された春日賞争覇戦の結果は、次のとおりです。

  • 1着 車番3 松谷秀幸 級班S1 決まり手「差し」
  • 2着 車番2 平原康多 級班SS 決まり手「逃げ」
  • 3着 車番9 小倉竜二 級班S1

注目されたのは、唯一のSS勢となる平原康多。平原を中心とした南関東勢のラインが先行。中団は三谷竜生が中心の近畿、後方からは中四国勢が走る展開で進みます。

青板のバック過ぎで三谷を押さえた宮本隼輔が先行体制に入るも、打鐘前に後方から踏み上げた平原が内から掬って先行。追走する松谷と後ろについた宮本、先行した平原のマッチレースとなるも、宮本をうまくけん制した後、ゴール直前で平原を差して見事ゴールしました。

唯一のSS選手だった平原は、最後に差しを許すも2着でした。

2019年2月19日開催 決勝レース結果

2019年に開催された春日賞争覇戦の結果は、次のとおりです。

  • 1着 車番1 村上博幸 級班SS 決まり手「差し」
  • 2着 車番3 新山響平 級班S1 決まり手「逃げ」
  • 3着 車番4 原田研太朗 級班S1

青板周回で新山響平が上昇すると、中団から村上博幸が番手に上昇。赤板からは新山を村上、山崎芳仁が追う展開となるも、村上が競り勝ち番手を奪い取ります。

その後は、先行して加速した新山と後ろから追いかける村上のマッチレースとなり、後続との差は広がっていきます。

最後は、最終4コーナーで外に出た村上がゴール前で差し切って1着。2着は最後差し切られた新山、3着は前受から7番手まで下げるも、最終ホームから追い上げた原田健太郎でした。

奈良競輪場を楽しむポイントとは?

競輪場 奈良

奈良競輪場ではイベントも多く、競輪ファンのみならず多くの方に親しまれています。2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、中止となったイベントも多くなっているのが残念です。

しかし、今後観戦が解禁となった時に備えるためにも、奈良競輪場の施設について知っておいて損はないでしょう。

ここでは、奈良競輪場を楽しむためのポイントを紹介していきます。

入場料は無料!一般観客席

奈良競輪場では、一般観客席は入場無料となっています。

入場無料となるのは、下記4ヶ所。

  • メインスタンド
    ゴール前のスタンドで、ゴール間際のレースを楽しむことができます。
  • 西・西サイドスタンド
    メインスタンド西側のスタンドです。スタートライン近くにあり、スタート時の緊張感を楽しむことができます。
  • 東・東サイドスタンド
    メインスタンド左側にあります。レース公判のせめぎあいを間近で見ることができるスタンドです。
  • バックスタンド
    メインスタンドの向かいにあり、レース中盤の勢いある走りを体感できます。また、入場無料の一般観客席とは別に、有料観覧席が設置されています。
  • 多目的ホール
    多目的ホールには大型ビジョンがあり、ホール内でレースを楽しむことができます。近くには投票所があるので、直前の投票も可能です。
  • 飛天交流館
    入場料は1,000円かかりますが、室内でゆっくりと見たいなら、飛天交流館がオススメです。デスクや小型モニターがあり、無料のドリンク飲み放題サービスもあります。

場内グルメ・各種イベントも充実!

食堂は東食堂街と西食堂街の2ヶ所。

うどんや各種丼・ラーメンから、焼き鳥・あたりもちなどの軽食を食べることができます。

また、奈良競輪場では女性・子供連れから、高齢者まで楽しめるイベントがいっぱいあり、奇数月第1日曜日には健康麻雀が、偶数月第3日曜日には健康チャックイベントがあります。

その他、2002年から奈良競輪のPRO活動を行っている「飛天ちゃん」が登場するイベントもあり、奈良競輪場の名物キャラとして活躍しています。

まとめ

奈良競輪場の特徴と過去レース結果、楽しむポイントを紹介していきました。

奈良競輪場は周長が333mで、小さい分見なし直線距離も短いため、逃げ・捲りを得意とする選手が勝ちやすい傾向にあるようです。

その他、2002年からはマスコットキャラクターの「飛天ちゃん」がPRを行っており、飛天ちゃんと触れ合えるイベントや健康麻雀や健康チェックなどのイベントも盛んに行われており、競輪ファンのみならず、多くの人に親しまれています。

入場料も無料なので、気軽に行ってみても楽しめるスポットなので、当記事を参考にしてみてください。