全国43の競輪場の中でもトップクラスの集客力を誇る静岡競輪場は、あまり特徴のない平均的なバンクなのに、競輪ファンでも実は苦手意識を持っている人もいるという競輪場です。
競輪を予想する上で大事なことのひとつは、バンクの特徴を理解することです。競輪は競輪場によってバンクに違いがあり、選手の走り方に大きな違いが出てくるので、各競輪場に合わせた予想をしないと痛い目を見てしまいます。
今回は、静岡競輪場の特徴と静岡競輪場をホームバンクにしている選手、そして施設情報と静岡競輪場へ行ったらぜひ食べて欲しいグルメを紹介します!
目次
静岡競輪場の特徴
静岡競輪場は静岡県静岡市駿河区にある競輪場で、JR東静岡駅南口とJR静岡駅南口からそれぞれ無料バスが出ています。富士山が近くにあることでも有名なところでもあり富士山バンクと呼ばれていて、天気や条件が重なると富士山が見えます。
1953年設立当初は地元企業が施設を保有していましたが、1963年から静岡市が保有しています。
2018年に開催されたKEIRINグランプリでは22,110人もの観客動員数を記録し、2万人以上の集客は2008年以来で10年ぶりということでとても話題になりました。
では、そんな人気の静岡競輪場とは一体どんな特徴があるのでしょうか。
限りなく500mの性格を持つ400mバンク
静岡競輪場は1周400mの平均的なバンクで、変に伸びたりするコースではなく1周通してフラットと言えるのですが、逃げが決まりにくく捲りやすい特徴を持っています。2コーナーからの捲りが決まりやすく、これを逃げ選手のラインがブロックできなければライン全滅もあり得ます。
そのため自力選手もあまり逃げたがらず、残り1周というところに来てようやく駆け出すレースが見受けられるので、限りなく500mの性格を持つ400mバンクであると言えるのです。
さらに、建物の間から吹き込む風がホーム、バック共に向かい風になる時があり、逃げが不利なので先行選手には辛いレースになることもあります。
静岡競輪場のバンクデータは以下の通りです。
- みなし直線距離 56.4m
- センター部路面傾斜 30゜43´22″
- 直線部路面傾斜 2゜51´45″
- ホーム幅員 10.3m
- バック幅員 9.3m
- センター幅員 7.5m
走りやすくクセのない形状なのに実力差がはっきりと出てしまう競輪場とも言われていて、この差は捲りきれるかどうかによって決まります。
実力のある選手はラストでしっかりと捲りきりますが、実力のない選手は仕掛けて終わってしまうことが多々あります。
名古屋競輪場の決まり手
名古屋競輪場の決まり手は、ラインの番手・3番手選手の差しが決まることが多いので、自力選手は仕掛けが遅くなってしまうという現象が起きることも多く、そのような時は先行選手も残り目が十分にあります。
カントもややキツめなので先行選手が最も距離の短いインコースを走ることができ、後方からの捲りを受けにくいので逃げも出やすくなっています。
静岡競輪場の決まり手は以下の通りです。
- 1着逃げ 21%
- 1着捲り 34%
- 1着差し 45%
- 2着逃げ 16%
- 2着捲り 16%
- 2着差し 32%
- 2着マーク 36%
1着の決まり手はやはり約半数を差しが占めています。限りなく500mバンクに近い競輪場であることが影響し、後方から仕掛ける追い込み脚質選手の勝率が高いです。
ただ、注目すべきは逃げの割合で通常の400mバンクではみなし直線が長いことで逃げが決まるのは難しいのでほとんどの場合勝率は18%~20%になります。序盤がスローペースなレース展開になりやすい静岡競輪場では先頭がそのままゴールすることもちょこちょこあるのです。
実際に自力脚質の選手の勝率は他のバンクよりも高くなっているので、穴車を狙っていくにはぴったりの競馬場と言えます。
静岡競輪場で穴を狙っていくには、逃げの割合と当日のライン構成に注目することが大切です。出走表でバック回数とホーム回数が多い選手が先頭を走るラインを探して、その先頭を軸にして予想すると的中率を上げることができます。
静岡競輪場をホームバンクにしている選手
静岡競輪場をホームバンクにしている選手は計76名です。今回は数多くいる選手の中からおすすめの2選手を紹介します。
萩原孝之選手
萩原孝之選手は1977年生まれで階級はS級1班。主要レース勝利は、競輪祭(競輪王)・寛仁親王牌競輪・オールスター競輪・高松宮記念杯競輪・日本選手権競輪・共同通信社杯・サマーナイトフェスティバルなどで、マークや差しを得意としている選手です。
3連対率は46.6%と高く、これからの活躍がより期待されている選手です。
渡邉晴智選手
渡邉晴智選手は1973年生まれで階級はS級1班。主要レース勝利は、日本選手権競輪(静岡競輪場)・高松宮記念杯競輪(大津びわこ競輪場)・ふるさとダービー・アジア大会チームスプリントなどで、差しやマークを得意としている選手です。ニックネームはハレトモ。
追い込み転向後は2着につける場合が多く、3着よりも2着が圧倒的に多い珍しいタイプの選手なので、2着固定流しで買うファンも多くなっています。
静岡競輪場の施設情報と食べて欲しいグルメ
静岡競輪場はアクセス良好で過ごしやすさ抜群なので、初心者や女性におすすめの競輪場です。レッサーパンダをモチーフにしたキャラクター、レーサーパンダも可愛く、全国でも人気のある静岡競輪場の施設の魅力を紹介します!
イベント満載!綺麗な場内で安心して楽しめる競輪場
静岡競輪場の場内施設は非常に綺麗で、客席の多くは無料となっています。一部有料席にはワイドシートや一人用、ペア、ボックスロイヤルシート、富士山ロイヤルラウンジなどゆったりと競輪を楽しめる席が用意されています。
初心者・ファミリー向け施設ビギーナもあり、カフェ風インテリアの室内にはキッズスペースも完備。日・祝日には元競輪選手が競輪のルールやレースのポイントなどをわかりやすく教えてくれるコーナーも開催されています。イベントコーナーでの各種イベントやくつろぎスペースで休憩もできるので、一日中楽しむことができます。
静岡競輪場では自分の自転車で実際にコースを走ることができる、ザ ・バンクフェスというイベントや、実際にコースを歩いて高低差を感じることのできるフェスなど、ファン参加型のイベントも多数開催されています。
場内グルメが大充実!
静岡競輪場は場内グルメが充実していて、静岡ご当地グルメも食べることができます。
川崎競輪場と同じくらいに評価の高い場内飲食店では絶品の静岡おでんや静岡独特のフライ、廻らないお寿司屋さん、ラーメンなど競輪ファンのお腹を満たしてくれるお店がずらりと並んでいます。
お祭りの屋台のようなワクワク感のある店先では、おでん100円、焼き鳥2本100円、もつカレー300円など嬉しい価格設定。静岡おでんは醤油ベースの黒いダシが特徴で、具材が1つずつ串に刺さっているので食べやすさも抜群です!
お寿司は、仕入れ先の静岡市中央卸売市場内にも店舗を構える寿し政さんで新鮮なネタと大きめのシャリでお腹いっぱい食べることができます。廻らないお寿司屋さんの美味しい握りをリーズナブルな価格で堪能することができるのは静岡競輪場ならでは。
シメは静岡だけで食べられるという懐かしい感じのアイスキャンディー(70円)で決まりです!
まとめ
静岡競輪場の特徴と静岡競輪場の特徴と静岡競輪場をホームバンクにしている選手、そして施設情報と静岡競輪場へ行ったらぜひ食べて欲しいグルメを紹介しましたがいかがだったでしょうか?
静岡競輪場は地元の選手同士でラインを組んで走ることが多い競輪なので、ラインの状態をよく見ることこそが勝者を見極めるポイントになってきます。
誰とラインを組むのか、ラインの順番など、このあたりの予想をすることが大切ですのでぜひ、レース予想に役立ててください。