【競輪場】豊橋は400mに近いバンク!予想方法や施設も紹介

競輪場 豊橋 中部の競輪場一覧

豊橋競輪場は中部地区にある競輪場であり、「45#」の番号が付けられています。コースの長さは1周が400mであり、特別のクセはありません。

この記事では詳細なバンクデータに加えてバンクの特徴や競輪場としての魅力、予想のコツに至るまで豊橋競輪場についてくわしく掘り下げてご紹介します。

豊橋競輪場の特徴

競輪場 豊橋

豊橋競輪場は、1949年に333mバンクとして開設されました。1967年になって日本では標準的な400mバンクへと改修されたものが、2020年まで使用され続けているバンクです。

以下、豊橋競輪場の特徴や決まり手データをご紹介します。

豊橋競輪場のバンクデータ

豊橋競輪場のバンクデータは、以下のとおりです。

  • 地区:中部地区
  • 住所:愛知県豊橋市東田町87
  • 周長:400メートル
  • 見なし直線距離:60.3メートル
  • センター部路面傾斜:33゜50´22″
  • 直線部路面傾斜:2゜17´26″
  • ホーム幅員:10.3メートル
  • バック幅員:9.3メートル
  • センター幅員:7.8メートル
  • 最高上がりタイム:10秒60(1991年8月11日神山雄一郎選手)

豊橋競輪場のコースは周回が400メートルであり、日本国内ではもっとも多いタイプのバンクです。

ただし、バックストレッチの側は冬から春にかけて向かい風の吹くことが多くなり、そこが予想を難しくするポイントになっています。
豊橋競輪場の決まり手データ
豊橋競輪場の決まり手データは、以下のとおりです。

  • 1着:差し60%
  • 1着:捲り22%
  • 1着:逃げ17%
  • 2着:マーク35%
  • 2着:差し31%
  • 2着:逃げ19%
  • 2着:捲り15%

改修によって333mバンクから400mバンクとなった豊橋競輪場は、先行する選手にとって走りやすさがあります。幾分カントが急であることは、旧バンクの名残りです。

マッコーネル曲線が採用されていて総じて選手の脚質による大きな有利、不利はありません。

また直線の長さがあるため、2コーナーから仕掛けて捲るといったことが十分に可能です。

ちぎり賞争奪戦 過去レース結果

競輪場 豊橋

豊橋競輪場での特別開催については1997年と1999年、2005年に「ふるさとダービー」の会場となっています。2011年には「東西王座戦」、2015年には「国際自動車トラック競技支援競輪」も開催されました。

2020年になって「全日本選抜競輪」の会場となり、はじめて豊橋競輪場においてGI競走が実施されることとなっています。

毎年恒例のGIII、開設記念競輪については豊橋市の市章である「千切」にちなんだ「ちぎり賞争奪戦」が毎年8月に開催されてきました。

そんなちぎり賞争奪戦のレース結果について、ご紹介します。

2018年10月30日開催 決勝レース結果

2018年に開催されたちぎり賞争奪戦の結果は、次のとおりです。

  • 1着 車番1 浅井康太 級班SS 決まり手「捲り」
  • 2着 車番3 金子貴志 級班S1 決まり手「マーク」
  • 3着 車番8 吉田敏洋 級班S1

1番人気だった浅井康太選手が、前評判そのままに優勝を飾ることとなりました。レース序盤では、単騎だった金子幸央選手が赤板で飛び出します。

そこからピッチをゆるめていたところ、打鐘から3コーナーで高橋和也選手が7番手からレースを引っ張るかたちになりました。ラインに古性優作選手も追随して3番手となるものの、高橋選手の仕掛けに反応した浅井選手が近畿勢へと切り替えます。

バックから捲った浅井選手のスピードは、すさまじいものでした。地元選手として意地を見せるべく追いかけ2位に入った金子貴志選手はその姿が前から消えたと語っています。

2017年8月22日開催 決勝レース結果

2017年に開催されたちぎり賞争奪戦の結果は、次のとおりです。

  • 1着 車番7 金子貴志 級班S1 決まり手「差し」
  • 2着 車番7 深谷知広 級班S1 決まり手「捲り」
  • 3着 車番5 吉田敏洋 級班S1

事前の予想から金子貴志選手、深谷知広選手の師弟コンビに吉田敏洋選手を加えたラインの充実ぶりへ注目が集まっていたレースです。

まずは赤板を過ぎたところで、阿部大樹選手を押さえつつ深谷選手が飛び出しました。深谷選手は打鐘のタイミングで仕掛けにきた河端朋之選手も受けて3番手をキープします。

そして最終2コーナーへ入って捲った深谷選手を金子選手が追い込み1位から3位を地元ラインである愛知勢の金子選手に深谷選手、吉田選手が独占するかたちになりました。金子選手は、深谷選手を抜くことができるとは思っていなかったと語っています。

豊橋競輪場の魅力

競輪場 豊橋

豊橋競輪場の近隣には「日本三大稲荷」のひとつに数えられる豊川稲荷や「のんほいパーク」こと豊橋総合動植物公園などさまざまな観光スポットがあります。

以下では、そんな豊橋競輪場の魅力を紹介していきましょう。

豊橋競輪場へのアクセス

豊橋駅前からは、豊橋競輪場まで無料バスが運行しています。所要時間は、およそ15分です。JR、西鉄の久留米駅からはそれぞれ無料送迎バスが運行しています。

JR久留米駅のまちなか口ロータリーバス乗り場からはおよそ20分、西鉄久留米駅の東口ロータリーバス乗り場からはおよそ15分の所要時間です。

本場開催とGI競走の場外開催に際しては午前9時45分から午後12時15分まで30分ごと、そのほかの場外開催時は午前9時45分から午後12時まで45分ごとの運行となっています。

路面電車に乗車しても、「競輪場前」の停留所で下車して徒歩およそ8分での到着が可能です。

充実した観戦環境

豊橋競輪場では午前7時30分から早朝前売発売所での発売がスタートし、午前10時に開門となります。正門は2005年に改築されていて、あえて競輪の人気が盛り上がっていた1960年代の駅舎がモデルとされました。

木製の看板が掲げられていて、新しいながら古き良き時代の趣があります。入場料は本場開催時が50円、場外開催時は無料です。

メインスタンドには2台のマルチビジョンが設置されていて、レースとともに圧巻の映像を楽しむことも可能です。冷暖房を完備した464席の一般席と4席の車椅子席が設けられている有料の特別観覧席は本場開催時が500円、場外開催時は100円で提供されています。

回数使用券も販売されていて、6枚綴りで2,500円という割安のものです。

ハイグレードの観戦環境として14席の「ロイヤルシート【スタンダート】」と9席の「ロイヤルシート【デラックス】」、7人が利用可能な1室の「ロイヤルルーム」もあります。

本場時の料金はスタンダード席が1,000円、デラックス席が2,000円でロイヤルルームは5,000円です。場外時にはそれぞれ500円、1,500円そして4,000円となっています。

利用特典としていずれのスペースもフリードリンクになっているほか、デラックス席には卓上モニターも備えられとにかく充実した環境です。

まとめ

豊橋競輪場は333mバンクとして誕生しましたが、改修によって400mバンクとなりどのような脚質の選手にもチャンスがあるコースとなっています。

改装されているものの、正門が昔ながらの雰囲気を持ったものとなっているなど施設としても大いに魅力的です。2台のマルチビジョンを備えたメインスタンド、ワンランク上の観戦環境が用意された特別観覧席なども楽しんでみてはいかがでしょうか?

周辺のスポットを含め、1日をかけて観光を楽しむといったことも良いでしょう。