青森競輪場は青森県青森市新城にある競輪場のことです。みちのく競輪や近くに三内丸山遺跡があることからもJomonBankと呼ばれ近隣住民に愛されています。
東北最北端である青森に位置しているという特性から開催期間は4月から10月という短い期間というのにもかかわらず、全国の競輪場の中でも売り上げが上位の地方競輪場になっています。
この記事では詳細なバンクデータに加えてバンクの特徴や競輪場としての魅力、予想のコツに至るまで青森競輪場についてくわしくご紹介します。
目次
青森競輪場の特徴
青森競輪場は最も一般的な400mバンクを使用していますが、カントがややきついとされており、直線が比較的長いので、捲りや追い込みの後方に位置する選手が有利とされているバンクになっています。
まずは青森競輪場のバンクデータをご紹介いたします。
青森競輪場のバンクデータ
青森競輪場のバンクデータは以下のとおりです。
- 地区:北日本地区
- 住所:青森県青森市新城字平岡1-1
- 周長:400メートル
- 見なし直線距離 58.9m
- センター部路面傾斜 32゜15´7″
- 直線部路面傾斜 2゜51´45″
- ホーム幅員 10.8m
- バック幅員 9.8m
- センター幅員 7.8m
- 最高上がりタイム:10秒50(2004/04/18 ベイリー)
青森競輪場のバンクは直線が長いので、追い込みや捲りの後方に位置する選手が有利であるとされていますが、基本はどの選手にも平等とされている400mバンクです。
陸奥湾が近くにあるため風の強い日はかなりレースにも影響を与え、捲りの選手は3コーナーまで出切らないと不利とされていますが、逆にコーナーを踏み切った際にはいい結果を残す傾向にあります。
競りに関しては内側の選手よりも外側の選手が有利である場合が多いです。
高配当を狙った車券を狙われる際は直線の長さから追い込みが有利になる3〜4番手の選手を購入するのが良いでしょう。
青森競輪場の決まり手データ
青森競輪場の決まり手データは以下のとおりです。
- 1着:差し54%
- 1着:捲り27%
- 1着:逃げ19%
- 2着:マーク40%
- 2着:差し30%
- 2着:捲り13%
- 2着:逃げ10%
青森競輪場では先ほどもお話しした通り、追い込みや捲りの選手が比較的決まり手として上位にあがってきています。
ここでも陸奥湾からの風がレースに大きな影響を与えています。
強風の日には走り慣れている地元ベテランの選手、追い込み型の選手が狙い目となるでしょう。
2着に関しては多くは先行ラインのマーク選手が残るケースが多いため、こちらを軸にして車券を購入すると当選率があがるかもしれません。
地元の選手が団子になって走ることがとても多いので、ラインの見極めも重要になってきます。
寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント 過去レース結果
青森競輪場では1988年・1990年・1993年・1995年・1998年に全日本選抜競輪が開催されており、2001年・2005年・2009年には寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントが開催されております。
世界選手権自転車競技大会の名誉総裁であった寛仁親王に由来したタイトルである寛仁親王牌。
そんな名誉あるG1レースが過去に青森競輪場で開催されたのですが、そちらの結果についてご紹介いたします。
2009年7月07日開催 決勝レース結果
2009年に開催された第18回寛仁親王牌(GI)の結果は次のとおりです。
- 1着 車番7番 海老根恵太 決まり手「逃げ」
- 2着 車番9番 神山雄一郎
- 3着 車番3番 伏見俊昭
4日間の激戦を勝ち抜いてきた9選手によって争われた第18回寛仁親王牌(GI)ですが、序盤から関東勢がピッチを上げ主導権を握る展開に。
中段狙いの海老根は中盤6番手を走っていたが2コーナーから一気にペースを上げ4コーナーを立ち直った際に鋭く伸びをみせ、海老根選手初のタイトル獲得となりました。
青森競輪場の魅力
青森競輪場の魅力はなんといってもその歴史です。1950年に開設された青森競輪場ですが、1982年に新築され現在の形となっています。
近くには三内丸山遺跡があることは先述しましたが、その繋がりで毎月「燃えよ縄文バンク」という青森競輪の情報を載せた雑誌が発刊されています。
以下では、そんな大垣競輪場の魅力を紹介していきます。
1. 青森競輪場にしかない温泉 青森競輪場温泉
青森競輪場の中にある温泉、その名も「青森競輪場温泉」。
この温泉は私たちには日頃縁のない選手管理塔という施設に位置しているのですが、この選手管理塔が一般の観客に開放されるということはとても珍しいことなのです。
さらに珍しいのは入浴料。入浴するためには温泉実施日に開催された競輪場ないで購入された車券が入浴券代わりに必要となります。つまり最安で入る場合にはなんと100円に!
温泉をメインに青森競輪場にくる方が万車券をあてて身体のみならず懐も温まるケースもあることでしょう。
ただの銭湯ではなく本当に温泉として効能が認められており、神経痛や筋肉痛、関節痛など一般的な浴用の適応症に効くとされています。
レースで疲れた選手が毎日入っている温泉ということで、なんだか疲れが取れそうな気がしますね。
こちらの青森競輪場温泉ですが、毎日オープンしているわけではなく月に数日しかオープンしていないのでもし行かれる際には公式ホームページから確認した上で向かわれるといいでしょう。
※新型コロナウィルスの影響により2020年8月現在、施設は当面の利用を見合わせています。
2. お子様も楽しめる こどものひろば
ドキドキとワクワクのたのしい遊具がいっぱい!と名されたこどものひろばは青森競輪場に併設されている広場です。
この広場のメインはなんといっても大型滑り台。青森県内でも屈指の長さとされている大型滑り台では子供のみならず大人も楽しむことができます。
レースが開催されていない日は無料なのですが、レースが開催されている日は大人50円(競輪場の入場料金)かかるのでひろば目当てに遊びに行かれる方は注意が必要です。
3. ねぶた展示
青森といったらやっぱりねぶた祭り。
ねぶたというのは毎年青森県で開催される夏祭りのことで国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
そんなねぶたですが、青森競輪場内には青森ねぶた祭のねぶたが展示されています。
迫力のあるレースのみならず大迫力のねぶたを楽しむことができます。
展示されているねぶたは2016年にねぶた大賞を取った竹浪 比呂央制作の「蝦夷ヶ島 夷酋と九郎義経」 です。
4. イメージキャラクターの葵 萌輪
青森競輪場にはイメージキャラクターの葵 萌輪(あおいもりん)ちゃんという萌えキャラがいます。
サイクリングが趣味で明るく元気な葵 萌輪ちゃんは各種SNSやメディアでの広報活動、クリアファイルやぬいぐるみなどのグッズ展開もされている人気キャラクターです。
5. マスコットキャラクターのうとう君
実は、イメージキャラクターの葵 萌輪ちゃん以外にも、青森競輪場にはマスコットキャラクターがいます。
善治鳥をモチーフとした「うとう君」は子供にも大人気のキャラクター。
葵 萌輪ちゃんはうとう君の後に一般公募で決まったキャラクターなので、うとう君の方が先輩なんですね。
青森競輪場へ足を運んだ際は、是非この2人に会ってみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は青森競輪場についてご紹介していきました。
青森競輪場の天候では陸奥湾の風が最も影響を及ぼします。車券を購入される際には他の競輪場と比べ風情報にも注意をすることが必要になるでしょう。
その注意すべき風についてですが、風が強い日は外側の選手や逃げの選手が有利になり、またその逃げた選手をまくる傾向が多くなるということを留意するといいでしょう。
またバンク特性として直線が長いため、捲りや追い込みの選手に有利となるバンクとなっていることも考えて予想を立ててみるといいかもしれません。
もちろん出走する選手によって展開は変わりますが、一般的なデータを参考にした青森競輪場の見解として理解することが大事となります。