千葉県松戸市にある松戸競輪場は、東京都心からのアクセスが良く、数ある競輪場の中でもトップクラスの施設やバンクを誇ります。
全国に43カ所ある競輪場は、バンクの長さやカントの角度、風の向きなどによってレース展開に大きな影響を及ぼします。
そんな各競輪場の特徴を知っていることで、レースの予想に活かすことができ、的中率UPへと繋げることができます。
松戸競輪場は、燦燦バンクと呼ばれる333mで、直線距離が短い丸いバンクが特徴です。
この記事では、松戸競輪場の特徴、過去レース結果、施設などの情報をご紹介します。
目次
松戸競輪場の特徴と予想のコツ
バンクの長さは333m、400m、500mと種類があり、その中でもカントの角度や風の吹き込み方、直線距離の長さなどで予想は大きく変わります。
周長の長さとともに注目したいのは、直線距離の長さで、この長さが長いか短いかによって、決まり手に大きな差が出てきます。
松戸競輪場のバンクは333mと、周長が短いバンクで、通称「燦燦バンク(サンサンバンク)」と呼ばれる小ぶりなバンク。
そんな松戸競輪場のバンクデータや決まり手データをご紹介します。
松戸競輪場は333mで丸いバンク
1周が333mの燦燦バンクは、直線も全国の中でも有数の短さ。カントも浅いことから、逃げが有利なレースになりやすいバンクとなっています。
松戸競輪場のバンク情報は以下のようになっています。
- みなし直線 38.2m
- センター部路面傾斜 29°44′42″
- 直線部路面傾斜 3°1′2″
- ホーム増員 11.1m
- バック増員 9.6m
- センター増員 8.1m
直線距離が38.2mと、小田原の36.1m、奈良の38.0mに次ぐ全国3番目の短さで、カントも29°と緩めなのが特徴です。
4コーナーを過ぎたら即ゴールという流れから、3番手よりも後ろからの差しはほぼ決まりません。
また、松戸競輪場は、屋外バンクで唯一全周外周が透明版とスタンド席で覆われているという設計になっています。
そのため、走路にはいりこんだ風は逃げ場がなく、バンク内で渦を巻いてしまうこともあります。
常に風が吹いていると感じる選手も多いこのバンクは、選手にとって重いバンクとなります。
松戸競輪場の決まり手データ
松戸競輪場の決まり手データは以下のようになっています。
- 1着 逃げ29%
- 1着 捲り36%
- 1着 差し35%
- 2着 逃げ23%
- 2着 捲り15%
- 2着 差し18%
- 2着 マーク44%
1着の決まり手が逃げと捲りで60%を超えるので、バンク特徴がレース結果に反映されていると言えます。
また、2着はマークが44%と高い数値なので、1着、2着が同じラインの先行選手と番手選手になりやすいということです。
競りはインが有利ですが、激しい競りで落車や失格が多いというのも松戸競輪場の特徴。
直線が短いということから、ラインで上位を独占するという結果も珍しくありませんが、そもそも逃げる脚を持った選手でなければ、逃げ切ることもできないので、選手の得意な走り方や脚質も必ずチェックするようにしましょう。
松戸競輪場で行われた過去レース結果
松戸競輪場では、過去5回の日本選手権競輪が開催されています。
また、サマーナイトフェスティバルやオールスター競輪も過去に開催されたことのある会場です。
記念競輪は、燦燦ダイヤモンドカップ争奪戦の名称で開催されています。
そこで、直近のダイヤモンドカップと日本選手権競輪の決勝結果をご紹介します。
2020年8月25日 燦燦ダイヤモンドカップ 決勝結果
2020年8月25日に開催された、燦燦ダイヤモンドカップの決勝結果は以下のようになっています。
- 1着 車番7 岩本俊介 級班S1 決まり手「捲り」
- 2着 車番5 平原康多 級班SS 決まり手「差し」
- 3着 車番3 深谷知広 級班S1
最終ホームで清水が仕掛けるも、岩本が2コーナーから合わせて仕掛けていく。
岩本は村上の強烈なけん制を受けながらも、耐えて乗り越え勢いそのままにゴール線を駆け抜けて、地元記念初制覇を遂げたというレース。
2着は3コーナーで村上のインを突いて、コースをこじ開けた平原が食い込みます。
2019年5月5日 日本選手権競輪 決勝結果
2019年5月5日に行われた日本選手権競輪の決勝結果は以下のようになっています。
- 1着 車番1 脇本雄太 級班SS 決まり手「捲り」
- 2着 車番5 清水裕友 級班SS 決まり手「捲り」
- 3着 車番9 菅田壱道 級班S1
初手7番手の渡邊が青版過ぎに上昇すると、前受の脇本を押さえます。清水は南関東勢の動きを追って、3番手をキープ。脇本は後方8番手で赤坂を通過。
打鐘で中四国勢のインに潜り込んだ深谷は3番手を奪い、最終ホームから仕掛けるも、田中のブロックを受けて2コーナーで失速。
後方から脇本が仕掛けると、1センターから清水も踏み込む。清水が逃げる渡邊を捲り切るも、脇本が大外から勢いよく捲り上げて快勝。
平成から令和にかけて6日間行われたG1最高峰の戦いは、東京五輪でメダル獲得を目指す脇本が完全勝利を遂げました。
松戸競輪場 その他の情報
東京から、乗り換えなしでアクセスできる、利便性の良い施設である松戸競輪場は、川崎競輪場に次ぐ程の集客能力を誇ります。
松戸競輪場ではミッドナイト競輪や、チャリロトを買えるチャリロトプラザがある他、アート作品が楽しめる場所もあります。
そんな松戸競輪場の楽しみ方をご紹介します。
ミッドナイト競輪が開催されている
平成31年1月より、松戸競輪場ではミッドナイト競輪が開催されています。
ミッドナイト競輪とは、21時~23時過ぎまで行われる競輪で、一般来場者の入場は行っておらず、場内での車券の発売もしていないというスタイルです。
自宅でインターネットや電話を通じて楽しむ競輪です。
43ヶ所ある競輪場の中で、22ヶ所で開催されていて、関東では他に西武園競輪場や前橋競輪場、川崎競輪場などで開催しています。
周回数が少ないのでスピーディーでスリリングな展開が楽しめ、通常の競輪より2車少ない7車立てなので予想しやすいのがポイント。
インターネットではのLIVEモードや、ニコニコ生放送で楽しむことができます。
チャリロトの発売
競輪重勝式のチャリロトは、コンピューターが自動排出した宝くじ的なくじで、インターネットの登録が必要だったり、指定の銀行口座の登録や専用電子マネーを登録する必要があります。
しかし、2011年12月より、チャリロトプラザにて現金投票ができるようになりました。
松戸競輪場にはチャリロトプラザが設置されていて、モーニング、ナイター、ミッドナイトなど全国の車券を買うことができます。
アートを楽しめる
松戸競輪場内には、現代美術のアートを楽しめるコーナーがあります。
奈良県出身の絹谷幸二氏の大きな壁画には、目を奪われます。
また、大阪出身で東京藝術大学および、大学院で彫刻を修め、仏像彫刻の研究と修復事業に従事していた籔内佐斗司氏の彫刻も展示されていて、屋内外を問わず元気いっぱいな木彫やブロンズ、版画などを繰り広げています。
まとめ
松戸競輪場のバンクの特徴や、決まり手データ、過去レースやその他に松戸競輪場を楽しむポイントをご紹介しました。
競輪場の特徴を押さえることで、車券を買うときに見るポイントも変わってきます。
バンクの特徴や、過去の決まり手データを参考にすることで、松戸競輪場での予想を的中させることが出来ます。
松戸競輪場には、ミッドナイト競輪やチャリロトなど、普段と違った競輪を楽しめる場所もあります。
是非、この記事を参考に、松戸競輪場を楽しんでくださいね。