【競輪場】京王閣は直線長めの400mバンク!ラインに注目して大穴を狙う

京王閣 競輪・競輪場

京王閣競輪場は、東京オーヴァル京王閣と呼ばれる東京都調布市にある競輪場です。

開設から、かつての後楽園競輪場に次ぐ都心からの利便性があったことで常にファンで賑わい、近年まで入場者の多さで知られます。

21世紀に入って、場内スタンドの大規模な改修が行われた後は、KEIRINグランプリが3年周期で開催されたり、共同通信社杯が開催されたりと、G1、G2の会場になることも多く、競輪場内には食事を楽しめる場所も多数存在します。

また、今後は2021年5月4日から9日まで、4年ぶりに日本選手権競輪が開催される予定となっている競輪場です。

今回は、京王閣競輪場の特徴、過去レース結果、グルメ情報などをご紹介します。

京王閣競輪場の特徴

京王閣

京王多摩川駅から徒歩1分の場所にある京王閣競輪場は、JR南武線の矢野口駅からも無料バスで10分と、アクセスしやすい場所にあります。

もともとは、遊園地「京王閣」だったところに、当時の東京急行電鉄が京王閣の一部を売却して、競輪場が開設されたという経緯が。

そのことから、かつて記念競輪の優勝者には、当時の京王帝都電鉄よりトロフィーが贈呈されていました。

そんな京王閣競輪場のバンク特徴や、決まり手データをご紹介します。

400mバンクで直線は長め

周長400mの標準的なバンクですが、400mバンクの中では直線距離が長めなので、比較的差しが決まりやすいという特徴のあるバンクです。

以下でバンクデータをご紹介します。

  • みなし直線距離 51.5m
  • センター部路線傾斜 32°10′34″
  • 直線部路面傾斜 2°51′44″
  • ホーム増員 10.3m
  • バック増員 9.0m
  • センター増員 7.5m

直線の長さは長めながらも、カントは他のレース場に比べると若干緩く、捲りは3角で外に膨れやすいという特徴があります。

バックスタンド裏は、道路を挟んで多摩川の河川敷となっていて、風が強いときは場内へ吹き込み、影響を与えることがあります。

1センターに設置された大画面映像は、2015年に完全デジタル化され、約329の1100型スクリーンが使用されています。この大きさは競輪界で最大の大きさです。

決まり手データ

直線が長く差しが決まりやすいと言われる京王閣の決まり手データは以下のようになっています。

  • 1着 逃げ20%
  • 1着 捲り37%
  • 1着 差し43%
  • 2着 逃げ15%
  • 2着 捲り18%
  • 2着 差し29%
  • 2着 マーク38%

1着の決まり手が高いのは、やはり差しなのですが、捲りの勝率も他の会場と比べれば高めです。

他の400mバンクである会場と比べてみると以下のような結果になります。

  • 取手 逃げ21% 捲り33% 差し46%
  • 西武園 逃げ29% 捲り33% 差し38%
  • 立川 逃げ20% 捲り36% 差し44%
  • 川崎 逃げ23% 捲り30% 差し47%

このようなデータから、逃げは不利な数字で、差しと捲りを得意とする選手を抑える必要があります。

競輪は、勝負を大きく左右する「ライン」という選手同士の連携を組みます。空気抵抗がかかるため、隊列を組むことでレースを有利に進める工夫をします。

基本的には同じ地区チームでラインを組む傾向にあり、体力のある若手選手が風の抵抗を一番受ける先行選手となることが多く、その後ろにつく追い込み選手は格上のベテラン選手となります。

そこで注目してほしいのが、ラインの3番手の選手。形成されたラインの3番手選手がラストで差すという展開がよくあります。

そのため、3番手絡みの車券を狙うと高配当を掴むチャンスが多いというのが京王閣競輪場の特徴となっています。

ゴールドカップレース 過去レース結果

京王閣

記念競輪のゴールドカップレースでは、開催2日目のシード優秀競走は、競輪場の通称にちなんで「東京オーヴァル賞」の名称で行われます。

また、開催期間中は毎日イベントが開催されていて、元競輪選手や芸能人のトークショーが行われたり、仮面ライダーショーや落語など、家族全員で楽しめるようなイベントです。

そんなゴールドカップレースの、2019年、2018年の決勝結果をご紹介します。

2019年10月22日 決勝結果

2019年10月22日に行われた、ゴールドカップレース決勝結果は以下のようになっています。

  • 1着 車番9 和田健太郎 級班S1 決まり手「差し」
  • 2着 車番7 中村浩士  級班S1 決まり手「差し」
  • 3着 車番1 平原康多  級班SS

赤坂の1センターで先頭に立ったのは郡司だったが、打鐘から仕掛けた根田が叩いて先行。

それを追った平原は4番手を確保し、最終バック前から仕掛けるが、中村のけん制で失速。

中村の後位にいた和田が直線で中を割って鋭く伸びて、優勝となったレース。

2018年5月15日 決勝結果

2018年5月15日に行われた、ゴールドカップレース決勝結果は以下のようになっています。

  • 1着 車番1 平原康多 級班SS 決まり手「差し」
  • 2着 車番3 木暮安由 級班S1 決まり手「マーク」
  • 3着 車番9 神山拓弥 級班S1

スタート直後、平原がスタート争いを制してトップに。関東勢がラインで結束し、先頭の吉澤が早めに郡司を押さえて不発に。

番手の平原は、自力に転じてきた外の和田、内から進出してきた小川の動きを確認しつつ、直線で抜け出して完全勝利を飾った。

このレースでは、三連単が410円と、ファンの圧倒的支持に見事に答えたと言える結果となりました。

京王閣競輪場を楽しむ

京王閣

場内には名物のB級グルメやキッズルーム、初心者にも嬉しいガイダンスコーナーがあったりと、子連れのファミリーやカップルでも楽しめる工夫が多数されています。

そんな京王閣競輪場のグルメや施設情報をご紹介します。

グルメが豊富

京王閣競輪場は、グルメスポットが豊富で、施設内には11ものレストランや売店があることでも有名。

  • 食堂棟1F まくりや
  • 食堂棟1F 亀甲亭
  • 食堂棟1F 中華 麺王
  • 食堂棟1F くるみの木
  • 食堂棟1F 食い処 月亭
  • 食堂棟2F ケンエイ
  • 食堂棟2F ひふみ
  • 池横藤棚 カフェ・ウィスタリア
  • 西側売店 なつみ
  • 西側売店 きくや
  • メインスタンド3F ラ・メール

特に有名なのは、まくりやの牛すじ煮込み(400円)で、公式サイトでもこちらが紹介されています。肉がトロトロになるまで煮込んであって、味がしっかり染み込んでいておいしいと評判です。

まくりやの隣に位置するくるみの木では、定食が安くて豊富!ヒレカツ、しょうが焼き、焼きシャケ、アジフライなどが600円~700円ほどで食べることが出来ます。

地方競馬の会員制場外馬投票券発売所がある

2014年3月30日より、バックスタンドの3Fを改装し、地方競馬の会員制場外勝馬投票券発売所「offt京王閣」が開設されました。

自動発売機が9台、有人窓口が1つの施設。

場外勝馬投票券発売所とは、競馬が開催されている競馬場以外で勝馬投票券を発売する場所のことです。

発売されるレースは、大井競馬場を中心とした南関東公営競馬場(大井競馬場、船橋競馬場、浦和競馬場、川崎競馬場)と、その他の地方競馬の1部レースが対象となります。

こちらの施設は会員制となっていて、入場には入会金1,000円と登録が必要ですが、年会費は無料です。

まとめ

京王閣競輪場のバンク情報や決まり手データから見る予想のコツ、過去レース結果、グルメ情報などをご紹介しました。

競輪場の特徴を把握していないと、予想に活かすことができないので、この情報は予想に必ず必要。

京王閣競輪場では、ライン3番手選手にも注目すると、大穴が狙える可能性があります。

また、仮面ライダーショーが開催されていたり、グルメが豊富で安かったり、家族で休日を楽しめるような場所としても人気です。

是非、今回紹介した内容を参考に、競輪を楽しんでくださいね。