【競輪場】松山は風の影響に要注意!予想方法や施設についても紹介

競輪場 松山 四国の競輪場一覧

松山競輪場は中・四国地区にある競輪場であり、「75#」の番号が付けられています。400mバンクとして、平均的なコースです。

選手の戦術面に関して言えば、どういったかたちであっても勝利するチャンスが十分にありますから予想するおもしろみがあります。

この記事では詳細なバンクデータに加えてバンクの特徴や競輪場としての魅力、予想のコツに至るまで松山競輪場についてくわしく掘り下げてご紹介します。

松山競輪場の特徴

競輪場 松山

松山競輪場は、松山市堀之内で1949年に500mバンクとして開設されました。この場所は、松山城の敷地となっています。

2005年になってあらたに400mバンクとなり、松山中央公園へ移転しました。

競輪場として使用されていない期間には、「松山中央公園多目的競技場」として施設の貸し出しにも対応しています。「瀬戸風バンク」、「であいフィールド」が通称です。

以下、松山競輪場の特徴や決まり手データをご紹介します。

松山競輪場のバンクデータ

松山競輪場のバンクデータは、以下のとおりです。

  • 地区:中・四国地区
  • 住所:愛媛県松山市市坪西町796-6
  • 周長:400メートル
  • 見なし直線距離:58.6メートル
  • センター部路面傾斜:34゜1´48″
  • 直線部路面傾斜:2゜51´45″
  • ホーム幅員:10.3メートル
  • バック幅員:9.3メートル
  • センター幅員:7.3メートル
  • 最高上がりタイム:10秒80(2005年10月8日海老根恵太選手)

松山競輪場のコースは1周が400メートルとなっていて、もっとも日本国内に多いタイプのバンクです。

特定の戦法を選択することで極端に有利になる、不利になるといったことはありません。立地としては、重信川と石手川に挟まれるようなかたちになっています。

それに加えてちょうどバックの側に何も施設がありませんから、より風による影響は強くなり得るのです。

松山競輪場の決まり手データ

松山競輪場の決まり手データは、以下のとおりです。

  • 1着:差し56%
  • 1着:捲り26%
  • 1着:逃げ18%
  • 2着:マーク39%
  • 2着:差し29%
  • 2着:逃げ19%
  • 2着:捲り13%

松山競輪場は、高速バンクです。過去の最高上がりタイムが10秒80であり、好タイムが出るレースも少なくありません。

そのため、回転力を発揮することのできる選手にとっては先行したままスピードを落とすことなく残る可能性が十分にあります。

風はただでさえ川から入ってくるところ、ポリカーボネートが走路の外側一面にわたって置かれていますから影響は間違いなく無視することができません。

金亀杯争覇戦 過去レース結果

競輪場 松山

松山競輪場の特別開催に関しては、移転があった2005年に「共同通信社杯競輪」の会場となっています。

2009年の「オールスター競輪」や2011年の「サマーナイトフェスティバル」、2013年の「全日本選抜競輪」そして2018年の「ウィナーズカップ」も松山競輪場での開催です。

GIIIの記念競輪としては、毎年3月に「金亀杯争覇戦」が開催されています。そんな金亀杯争覇戦のレース結果について、ご紹介します。

2020年3月15日開催 決勝レース結果

2020年に開催された金亀杯争覇戦の結果は、次のとおりです。

  • 1着 車番2 平原康多 級班SS 決まり手「逃げ」
  • 2着 車番9 諸橋愛 級班S1 決まり手「マーク」
  • 3着 車番1 松浦悠士 級班SS

根田空史選手が先頭員のすぐ後ろに位置したものの、赤板よりも前から松浦悠士選手が後方より出てきて並びかけます。

打鐘の後いったん後方まで確認すべくペースがやや落ちた松浦選手を見逃さず、4番手にいた平原康多選手が飛び出しました。松浦選手は3番手となりましたが、中川誠一郎選手との並走となります。

平原選手と同じく関東勢の諸橋愛選手は車間を空けてサポートするかたちとなり、ゴール前では一対一の様相を呈しました。

先行した平原選手はレース後にバックで逆転されるだろうと思っていたと語っていましたが、諸橋選手による追走を振り切るかたちで勝利しています。

2019年3月10日開催 決勝レース結果

2019年に開催された金亀杯争覇戦の結果は、次のとおりです。

  • 1着 車番1 渡部哲男 級班S1 決まり手「差し」
  • 2着 車番8 橋本強 級班S1 決まり手「マーク」
  • 3着 車番7 太田竜馬 級班S1

まずは、太田竜馬選手が地元選手同士の連携でトップを走ります。それから内側を進んできた郡司浩平選手に対し、赤板の2コーナーへ差しかかり太田選手も加速し逃げの体制へ入りました。

郡司選手は渡部哲男選手、橋本強選手に続く4番手から最終2コーナーで捲りにいくものの渡部選手がブロックします。

番手で走っていた渡部選手の大きなチャンスとなり、直線で太田選手の横へ並ぶと追い込み見事に差しの勝利となりました。3着まですべて、地元勢によるラインからという盛り上がる結果になっています。

松山競輪場の魅力

競輪場 松山

松山競輪場の一般入場料は100円、特別観覧席が1,000円であり6人までの利用が可能なグループ席は4,000円となっています。

以下では、そんな松山競輪場の魅力を紹介していきましょう。

充実した観戦環境

松山競輪場の前売投票所は、1階の屋外にあります。屋内へ入るとモニターでオッズに関する情報が示されていて、最終決定の判断材料とすることが可能です。

また、非開催日払戻所も屋外に設置されています。1階の屋外観覧席は740席が用意されていて、灰皿とカップホルダーが全席の備え付けです。

屋内へ入るとコンコースに広いスペースが割かれていて、モニターなどのレイアウトにもゆとりがあります。「映像コーナー」に設置されているモニターのサイズは、実に300インチです。

無料でレースを視聴することができ1階部分で290人、2階部分に126人を集めることができるようになっています。

また子ども連れの競輪ファンへ配慮し、遊具などが置かれ保護者同伴の上で利用することのできる「キッズルーム」もあり料金はかかりません。

そして「ガイダンスコーナー」は引退した元選手らが常駐していて、競輪に関するガイドを受けることのできるスペースです。

3階に上がると304席、うち車椅子席8席の指定席があるので、車椅子の方も心配なく利用できます。

また12インチのタッチパネル式液晶モニターがすべての座席に設置されている点は、屋外観覧席と比べてワンランク上といったところでしょう。

グループ席に関しては、2区画を4人から6人で利用することが想定されています。そして指定席を利用した場合には、同じく3階にある専用のラウンジも利用可能です。

さらにフリードリンクとなっていて、モニターがありますからレースの行方を見逃す心配もありません。なおドリンクコーナーと喫煙室、トイレは1階から3階まですべてのフロアにあり飲食エリアとして2階にフードコートもあります。

松山競輪場のマスコットキャラクター

松山競輪場のマスコットキャラクターは、「坊っちゃりん」です。眉毛が手よりも大きいというチャーミングな顔立ちをしていて、競輪や選手に関するイベントなどで日々奮闘しています。

かの夏目漱石による代表作である「坊っちゃん」が松山を舞台としていることにちなみ、「競輪」の「りん」をかけあわせたネーミングです。

まとめ

当記事では松山競輪場の特徴や魅力ある施設について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

松山競輪場は全国的にスタンダードな400mバンクであり、高速バンクでもあります。ただ川が近くにあることに加え、風を遮る建物がバックの側にありません。

そのため少なからず風による影響を受けることになり、予想に際してはそのあたりも考慮する必要があります。

的中率アップを目指すためにも、このような特徴をしっかりと理解してから予想に挑むようにしましょう。